補聴器の聴き取りを大きく左右する「雑音」
補聴器を使いたい!と思っていろいろ調べていくと、「雑音がひどくて結局使っていない…」なんて残念な口コミを、目にすることがあります。
インターネット等で検索していても、『補聴器』と検索すると、同時に『雑音』という言葉まで出てくるほど、補聴器デビューにとって気になるのがこの「雑音問題」です。
せっかく勇気を出して補聴器に興味を持ったとしても、雑音などの悪い評判を目にしてしまうと、不安に感じて購入をためらってしまう方も少なくないのではないでしょうか。
しかしながら、「補聴器で生活が快適になった」「耳鳴りが改善された」などの前向きな口コミが多いのもまた事実です。
こういった「使ってよかった」という前向きな意見と、「買って損した」などという後ろ向きな意見があると、そこでまた購入を迷ってしまいますよね。
一体、補聴器はどれほど雑音が気になるものなのでしょうか?
このページでは補聴器と雑音の関係性について説明いたします。
まず、「補聴器の雑音とはどのような物なのか?」ということ説明いたします。
補聴器の雑音の正体は「今まで聴こえなかった環境音」
たとえば、補聴器を付けていない方でも、電車の音や、風の音がうるさくて話し相手の声が聞こえなかった、という事は日常的にありますよね。
この“周囲の音がうるさくて、会話やテレビの音が聞きとりにくい”という現象。
これが、補聴器ユーザーが悩まされている雑音の正体なのです。
しかし、その様な環境音ばかりが聞こえて、会話が聴き取れないのでは、補聴器をつける意味が薄れてしまいますよね。
より良い聴こえを実現するためには、これを解決しなければなりません。
補聴器選びによっても、雑音を大幅に減少できます
「アナログ補聴器」や「デジタル補聴器」という言葉を聞いたことはありませんか?
補聴器にはこの2種類があり、補聴器自体の聴こえと密接な関わりがあります。
ほんの少し前までは、補聴器の主流は「アナログ補聴器」と呼ばれるものでした。
「アナログ補聴器」とは、音をそのまま電子信号として処理をし、決められた音量で増幅し、イヤホンで出力する補聴器の事です。
つまり、「ボリュームを大きくする」というシンプルな機能だと考えるとわかりやすいかと思います。
本来の聴こえをそのまま大きくするので、ナチュラルな聴こえと言えばそうです。
しかし、シンプルである分、処理できる音や機能にも限界があり、そのため、聞きたい音も、そうでない音も、一緒に大きくなってしまい、「雑音が気になる」と気にされる方も多くいます。
デジタル補聴器で雑音を大幅に減少!
デジタル補聴器には小さなコンピューター埋め込まれており、そのコンピューターが音の種類や周波数を細かく分析・処理を行い、より聴き取りやすい音に調整してくれます。
その処理の細やかさを「チャンネル」や「バンド」と言う言葉で表します。
チャンネル(バンド)数が多い程、このデジタル処理が細かく行われ、より明瞭な聴き取りになります。
デジタル処理を行うことで、騒音を小さくしたり、ハウリングを抑制したり、風切り音を小さくしたり、といった調整を、補聴器が自動的に行うようになったのです。
デジタル補聴器ができる音の処理について、少し詳しく説明していきます。
音の方向を判断する「指向性機能」
補聴器の持つ複数のマイクを活用し、どんな音が、どの方向からくるかを内蔵コンピューターが計測し、前方からくる音を優先的に補聴器に入れる機能を「指向性機能」といいます。
通常、会話をするときなど、人はその相手のほうを向きます。
そのため、音の方向を察知し、横や後ろ方向からの音を抑制し、前方からの音を大きくすることで、聞きたい音を明瞭にすることができるのです。
たとえば、パーティーや駅などの様々な方向から人の話し声が聞こえる場面では、前からの音を優先的に増幅してくれます。
それ以外の方向からの音は減少させてくれる機能なので、会話相手の声が格段に聞き取りやすくなります。
音を分析・調整する機能「チャンネル(バンド)」
このチャンネル機能があることにより、いつもと異なる環境や音の中に身を置いても、聴こえが自動的に調整され、聴き取りたい音を明瞭にし快適な聴こえを実現できます。
補聴器の説明書などを見ていると「チャンネル(バンド)数〇種類」などという表記を見かけますが、チャンネル数とは、「補聴器に入ってくる音をその高さごとに、何分割にして処理を行っているか」を表します。
この分割数が多いほど、より細かく分けて処理できるので、声が聴き取りやすくなるのです。
このチャンネル数も、デジタル補聴器選びの一つの目安になるかと思います。
これらのデジタル機能により、「補聴器の雑音」という悩みは大幅に改善され、聞き取りやすく、補聴器のストレスも軽減できるのです。
通販天国でオススメするデジタル補聴器
日本語が聴き取りやすい!超小型で便利なデジタル補聴器
日本語の「子音」の部分をしっかりと強調するデジタル補聴器です。高音の聴き取りにこだわり、世界初のチャネルフリー技術による高度なデジタル処理を行う事で、ご高齢の方が聴き取りにくい高音域を底上げし、日本語の聴き取りやすさに特化させています。
メーカー希望小売価格:120,000円(非課税)
通販天国価格:89,800円 (非課税)
通販天国では他にもデジタル式補聴器を各種お取り扱い中です
補聴器を初めて使う方は「聴こえのリハビリ」が必要です
例えば今私のいるこのオフィスの中でも様々な音であふれています。
エアコンの音や、外の車の音、ビニール袋のガサガサ音、引き出しを開ける音、他の人の話し声、電話の音、椅子を引く音、ボールペンが転がる音…などなど、一度にたくさんの音が耳の中に飛び込んできています。
これが補聴器で全ての音量が増幅されると、やかましく聞こえてしまいますよね。
しかし、人間の「脳」には、この音を聴き分ける能力があります。
「脳」が聴きたい音に集中する事で、必要な音や声だけに集中できるんです。
つまり、補聴器は「音を大きくするための道具」であり、実際にその音や声を聴き取るのは「脳」のチカラなんです。
難聴になるにつれて、聴こえる音がだんだん小さくなり、この「脳」の処理能力は衰えてきます。
すると、補聴器をつけた時には突然たくさんの音が聞こえるようになり、「脳」の聞き分けるチカラが追いつかず、「雑音がする」と感じてしまうのです。
すると、“聴きたい音”だけでなく“聴きたくない雑音”まで拾ってしまい、「雑音がひどくて会話が聞き取りにくい」という状況に陥ります。
それでは、せっかく勇気を出して補聴器を購入しても、結局役には立ちませんよね。
これを解決するためには、補聴器をつけて生活する事に徐々に慣れていかなければなりません。
購入した補聴器をつけてすぐ良し悪しを判断するのではなく、毎日少しずつ、補聴器をつける時間を長くしていくことで、脳の衰えていた聞き分ける処理能力のリハビリをしていきましょう。