音を聴いているのは耳ではなく「脳」なんです。
耳も同じです。耳から入った音が「脳」に伝わり、そして脳がその言葉が何であるかを認識しています。目が悪くなる事と同じ様に、耳が遠くなると、脳に伝わる音の情報が少なくなり、脳で判断することが難しくなるのです。
「聴こえる」と「聴き取れる」は全然ちがう
「聴き取りにくい」と言う状態を例えるならば、左図の様に「あ」「ま」「し」と言う文字の情報が不十分な状態で脳に届く事と同じです。…何が書いてあるのか分かりませんよね。
「あ」なのか「お」なのか、「ま」なのか「は」なのか…。常にこの状況に晒されているのが「難聴」と言う状態なのです。
もっと具体的な単語で例えると、「在宅」が「大多数」に聴こえたり、「第一志望」が「体脂肪」に聴こえたり、「廃止」が「配置」、「形状」が「言動」に聴こえたり…。それと常に直面している状態。…本当に「聴き取れない」と言う状態は不便なんです。
だからテレビの音を上げてしまう。
それでなくとテレビのニュース等は同じような発音の言葉が連続で沢山出てきますよね。そして、ニュースキャスターの声は聴き取れても、ゲストのコメンテーターの声が聴き取れない。これはプロのニュースキャスターのようにハキハキと聴き取りやすい発生をしていないから。ハキハキと喋る事は「子音」を強調して喋ると言う事ですので、「子音」が聴こえにくい方にはハッキリ喋ってもらわなければ、とても聴き取りにくい発音になってしまうのです。
さて、難聴にも視力と同じように、軽い状態から重い状態まであります。それぞれの難聴がどのような状態なのかを見てみましょう。
聞こえのチェック項目 (ご本人、ご家族でチェックしてみてください) |
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軽度難聴 (平均聴力:26~40dB) ■隣の部屋や後方での会話に気づかないことがある。 ■家族から、テレビの音が大きすぎると言われることがある。 ■話を正確に聞き取れないのに、相づちを打つことがたびたびある。 |
中等度難聴 (平均聴力:41~70dB) ■電話の声が聞き取りにくいことがある。 ■病院や銀行などで名前を呼ばれても、聞き逃すことがある。 ■大勢の中での会話が難しい。 |
高度難聴 (平均聴力:71~90dB) ■普通の会話がほとんど聞き取れない。 ■耳元での大声でなければ聞き取れない。 ■電話での会話はほとんど聞き取れない。 |
重度難聴 (平均聴力:90dB以上) ■耳元で大声で話しかけられても聞き取りにくい。 ■目の前の電話のベルが聞き取れない。 ■車のクラクションが聞こえないことがある。 最大音響利得が70~90dBの補聴器・集音器をお勧めします。 |
難聴は大きく分けて4段階!そのほとんどは軽度難聴なんです!
しかし、そのまま軽度難聴を放置してしまうのは良くありません。あまりに高齢になると自然に、仕事などで人と会う機会も減り、補聴器の必要性も減っていきます。しかし、いざ必要となった時、そこから補聴器のある生活に適応していくのはとても大変なことです。先延ばしにすればするほど、後で苦労してしまうのです。早いうちから補聴器をつけていれば、いくつになっても補聴器を有効に使う事ができるようになります。
では、いったい補聴器はどのタイミングで利用するべきなのでしょうか?
「聴き取りにくい」と感じたら補聴器の探しどき!
さらに、何度も聞き返す事を防止することで、コミュニケーションもスムーズになり、家族との関係性も良好に保ちます。現在では、軽度難聴の方でも雑音が気になりにくい「デジタル式補聴器」も低価格で購入することが可能です。アナログ式の補聴器よりもデジタル式補聴器の方が雑音制御機能に優れているため、補聴器選びに失敗しない為にも、軽度難聴の方にはデジタル補聴器をお勧めいたします。
【補聴器の雑音解消の為に】デジタル補聴器をオススメします!